データマネジメントのDAMAホイール図とTableauBlueprintのデータガバナンス図の比較
こんにちは、データアナリティクス事業本部の武田です。
今日は、データマネジメントがテーマです。DMBOK2のDAMAホイール図とTableau Blueprintを比較して、どこがどう該当するのかをまとめてみます。
DMBOK2のDAMAホイール図とは
引用元:DMBOK2のDAMAホイール図
この図は、DMBOK2記載されているデータマネジメントの知識領域を定義する「DAMAホイール図」と呼ばれる図です。データマネジメント知識領域をもっとも良く表しています。
DAMAホイール図は、中心にデータガバナンスがあり、その外側にデータマネジメントに必要な機能を示しています。
円の中心にガバナンスがあります。ガバナンスはデータマネジメントを統括するための活動という位置付けになっています。
Tableau Blueprintとは
Tableau Blueprintは、組織がデータの活用方法を拡大および改善して、影響力を強化できるよう支援する成熟したフレームワークで、データドリブンな組織を実現するためのガイドラインです。
この図の上の方に「信頼されたガバナンス」という部分があります。Tableauでは、データとコンテンツに分けてガバナンスを考えていくという下図の考え方をしています。
引用元:Tableauのガバナンス
DMBOK2のDAMAホイール図とTableauを比較してみる。
私は業務の中でTableauを扱うことが多いため、Tableauでの設定や活動が、 データマネジメントではどの領域のことに該当するのかを当てはめて考えてみたいなと思ったのですが、 図の書き方が全く違うので、何がどこにフィットしているのか、パッとみても理解しにくいです。
ガバナンスが色々な分野を統括しているというのは共通していますが、概念が違うため、完全に一致させることも難しそうです。 概念が違うものを同じように並べるので、多少無理がありますが、そこはご容赦ください。
DAMAホイール図は、ナンバリングがわかりやすい下記の図を使います。
引用元:DMBOKとは何か? データガバナンスに必要な知識体系の中身とは
この図と下のTableauのガバナンスの図を見比べていきます。
該当しそうなところに同じ番号を振ってみました。赤い番号の箇所は該当するものがありましたが、オレンジの番号はTableau側の図に該当するものが見当たりませんでした。
Tableau側の図の該当するものが見当たらない箇所は、
のようでした。
まとめた一覧表は下記になります。
DMBOK | TableauBluePrint | |
---|---|---|
1 | データガバナンス | データガバナンス(緑半円全体) |
2 | データアーキテクチャ | ー別図の導入 (Tableau プラットフォームアーキテクチャ) |
3 | データモデリングとデザイン | ー(Tableauの接続先DB側) |
4 | データストレージとオペレーション | ー(Tableau内部での管理) |
5 | データセキュリティ | データセキュリティ |
6 | データ統合と相互運用性 | ー(Tableauの接続先DB側) |
7 | ドキュメントとコンテンツ管理 | コンテンツガバナンス(紺半円全体) |
8 | 参照データとマスターデータ | データソース管理 |
9 | データウェアハウジングと ビジネスインテリジェンス |
ー(Tableau全体) |
10 | メタデータ | メタデータ管理 |
11 | データ品質 | データ品質 |
こうしてみると、Tableau Blueprintは、Tableau内のデータガバナンスで必要な機能を網羅していることがわかります。
ふりかえり
ふわっとでも、「目の前の業務は、データマネジメントのこの部分をやっている」という感覚で仕事できたら良いなと思って、比較してみました。 概念が違うものなので、完全一致というわけではなく、「ざっくりこのあたりだな」という形ではありますが、BIツールでデータマネジメントを考えている方の頭の整理にお役に立てれば幸いです。